南アフリカランドのスワップポイント投資は成功するのか【FX】

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南アフリカランドをスワップポイント狙いで長期投資している日本人投資家は多いと思います。しかしブログなどを見ていると、強制ロスカットされたり、更新されていないものが目につきます。

これはランドの下落を甘く見すぎて、レバレッジをかけすぎていることが原因で投資に失敗していると考えられます。しかし、ランドの下落を最初から計算に入れて、資金管理をすれば、南アフリカランドのスワップ投資はかなりの高確率で成功します。ただしいくつか注意点が必要です。

今回の記事ではFXでランド/円をロングすることで得られるスワップポイントで、資産を増やしていける計算結果を示したいと思います。

ランド/円投資の注意点

高い下落率に注意する

ランド円の過去26年のチャートを見ると右肩下がりが続いているのが確認できると思います。

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過去26年での下落率は86%ですので、1年あたり3.3%くらい下落していくことになります。ちなみに2000年からの過去16年で見ても1年あたりの下落率は3.3%になります。

この計算結果から私の基準ではランド円は平均して年間3.3%下落すると考えて検証をしています。

買い方はできればドルコスト平均法にする

金融商品を買う時は一括購入にするか、ドルコスト平均法にするか、悩むこともあると思います。これはどちらが良いと一概に言えるものではありません。

一般的には上昇し続ける相場以外では一括購入は損をすることが多いです。そのため、ドルコスト平均法の信者の方は一括購入を否定するかもしれませんが、ランド円の年間利回りと下落率を考えると、必ずしも一括購入が劣っているわけではありません。

まずはそれぞれの買い方での年次の損益を表で見てみましょう。

【条件】
開始時のランド円:7.5円
期間:10年(表では25年まで表示しています)
運用資金:600万円(ドルコスト平均法は毎月5万円)
レバレッジ:2倍
年間下落率:3.3%(一定で下落し続けるものとする)
スワップポイント:為替レート × 保有通貨数 × 金利差(金利差は0.0675-0.001)

一括購入の場合

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ドルコスト平均法の場合

3.3-2

この表の25年後の利益だけを見て、「952万と669万でドルコスト平均法の圧勝だな」とは思わないで下さいね。ドルコスト平均法の方は25年間、毎月5万円積み立てているので軍資金が1500万円になっています。それに対して一括購入の方は最初に購入した600万円の資金だけですので。

純粋に積立金額が600万円で同額になるのは10年後の地点となります。これだと利益は335万と177万で一括購入の方が遥かに多くなります。といっても「よし、じゃあ一括購入の圧勝だな」と考えるのもやはり早計です。

資金を一括で出すのと分割で出すのでは、精神的にも家計的にも、まったくの別物だからです。家や車をローンで買うほうが一括で買うよりもコストがかかるのと同じ理屈です。

このためドルコスト平均法と一括購入を単純比較することは非常に難しいのですが、私はどちらかといえば南アフリカランドの長期投資に関しては積立投資をオススメします。

一括投資のリスクとしては損切りのダメージが大きくなることです。この投資方法は基本的に損切りしないで運用していく前提ですが、情勢が大きく変わった時には損切りが発生する可能性も少しだけあります。

南アフリカランド安が急激に進んだ場合

運悪く買ってすぐに大きく値下がりした場合は、含み損がかなり発生します。下落率の3.3%は平均してそれくらい落ちるという目安ですので、20%下落する年や、17%上昇する年もある可能性もあるわけです。

スワップポイントが貯まっていればクッションになりますが、下落があまりにも急で大きい場合はロスカットされる可能性もあります

ただ勘違いしないで頂きたいのは、上の表ではレバレッジ2倍での計算をしていますので、例え買った翌日に40%程度下落しても持ちこたえます。おそらく第三次世界大戦が一晩で開幕したり、南アフリカにミサイルや爆弾が投下されて一晩で国が潰れないかぎりはそこまで大きな下落は起きないでしょう。

スワップポイントが減少し、下落による損失が上回ってしまった場合

スワップポイントは日本と南アの政策金利の差によって生まれます。また、FX業者によってもその数値は異なります。国の政策転換や業者の方針転換があった場合はスワップポイントが減少し、為替差損をカバーしきれなくなることも考えられます。

こちらも可能性としてはそこまで高いとは思いませんが、上のランド安の可能性よりはありえることだと思っています。国の政策金利や方針が急激に変わることはまずないのですが、FX会社の方針転換は急に起こる可能性もあるので、注意が必要です。

このような事態がもし起こった場合に備えて私はドルコスト平均法で運用しています。ドルコスト平均法なら急激にランド円が下がったとしても、翌月に安値で買うだけですし、資金に余裕があるので、ロスカット対策に追加資金の投入をすることもできます。

万が一スワップポイントの減少により、この運用法で利益が出なくなった場合に損切りするときも、一括購入より損は少なく済む可能性が高いといえます。

簡単に言ってしまえば、2つの購入方法を比較するなら、一括購入=ハイリスク・ハイリターン、ドルコスト平均法=ローリスク・ローリターンということです。

ランド円の長期ロングを考えているスワッパーの方々はリスクをかけずに、元手を増やしたいと考えている方がほとんどだと思いますので、ドルコスト平均法の方が性に合っているのではないかと思います。

それに一括で購入するには潤沢な資金がなければいけませんので、現実的には「毎月いくら」と決めてドルコスト平均法で運用することがほとんどだと思います。

レバレッジは最大でも3倍に

上の結果ではレバレッジ2倍の場合の利益がわかりますが、当然レバレッジをかければかけるほど利益は増えます。が、南アフリカランドの急激な暴落なども考えると3倍程度に抑えておいたほうが良いかと思います

先日の成人の日も大暴落してましたが、その時は30分位の間に10%以上下落していました。とても為替の値動きとは思えないですね。

[blogcard url=”https://leave-company.com/rand-crash/”]

この通貨ペアに関してはこのような異常な下落が起こることも十分にありますので、自分のリスク許容度に合ったレバレッジを設定する必要があります。私の場合はレバレッジは最大3倍程度が精神的に限界かなと思っています。

※私の南アフリカランドの投資ルールの記事では最大4倍と書いております。それは毎月の購入でレバレッジを変えているので、安値で買えるときは最大4倍で買うこともある、ということです。トータルでのレバレッジは3倍は超えないように購入数量を考えています。マイルールについては別記事をご参照下さい。

[blogcard url=”https://leave-company.com/rand-rules/”]

様々な検証結果

南アフリカランドへのドルコスト平均法によるスワップ投資がどのような利益をもたらすか、条件を変えて検証してみましょう。共通条件、変更条件はこちらです。

【共通条件】
開始時のランド円:7.5円
積立金:毎月5万円
スワップポイント:為替レート × 保有通貨数 × 金利差(金利差は0.0675-0.001)

【変更条件】
年間下落率:1%、3.3%、5%
レバレッジ:1倍、2倍、3倍

下落率1%、レバレッジ1倍の場合

1-1

10年経過時年間利回り:4.6%
20年経過時年間利回り:4%

下落率1%、レバレッジ2倍の場合

1-2

10年経過時年間利回り:8.1%
20年経過時年間利回り:6.5%

下落率1%、レバレッジ3倍の場合

1-3

10年経過時年間利回り:10.9%
20年経過時年間利回り:8.4%

下落率3.3%、レバレッジ1倍の場合

3.3-1

10年経過時年間利回り:2.7%
20年経過時年間利回り:2.3%

下落率3.3%、レバレッジ2倍の場合

3.3-2

10年経過時年間利回り:4.9%
20年経過時年間利回り:4%

下落率3.3%、レバレッジ3倍の場合

3.3-3

10年経過時年間利回り:6.9%
20年経過時年間利回り:5.4%

下落率5%、レバレッジ1倍の場合

5-1

10年経過時年間利回り:1.2%
20年経過時年間利回り:1%

下落率5%、レバレッジ2倍の場合

5-2

10年経過時年間利回り:2.4%
20年経過時年間利回り:1.9%

下落率5%、レバレッジ3倍の場合

5-3

10年経過時年間利回り:3.4%
20年経過時年間利回り:2.7%

これらの結果から言えることは南アフリカランドは長期投資の対象として間違った選択ではないということです。

もちろんこの条件での最悪の結果である毎年5%の下落があった場合は、利回りはかなり低いものになってしまいます。しかしそれでもマイナスにはなりません。

通貨の特性上、一時的に大きく下落して含み損が増えることは必ずあると思いますが、長期的(数年単位)に保有していればスワップポイントとリバウンドでほぼ取り戻せる可能性が高いといえます。

この運用方法はインデックス投資などと同じように各々に合った金額で積み立てることができるのもポイントです。各個人の給与やポートフォリオに沿って、積立金額は10万円にしても1万円にしても1000円にしても良いわけです。10万円なら利益は表の2倍になりますし、1万円なら5分の1になります。

※ただ少額でやる場合のFX口座は、1通貨単位から取引ができる、SBIFXトレードで行う必要があるます。



SBI FXトレード

すべてのリスク資産をこの投資に委ねるのは絶対に止めたほうが良いですが、他の投資商品と組み合わせて運用する分には、ありだと思いませんか?

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